2011年03月01日

骨粗鬆症治療薬のDTC

「骨密度が低いので、毎朝、30分は横になってはいけない薬を飲んでいるんだけれど・・・。それ飲むと、顎が溶けちゃうと耳にしたんだけれど大丈夫?」と義母より電話がありました。

それは、アクトネルか、ベネットかな?と思いつつ、PTP包剤を見るように言うと・・・、ベネットでした。ビスホスホネート系です。ちょっと調べてみると・・・

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近年、ビスホスホネート系薬剤投与との関連性が疑われる重篤な顎骨壊死・顎骨骨髄炎が報告されている。これらの副作用症例の多くは、抜歯などの侵襲的歯科処置局所感染に関連して発現しており、抜歯した場合にはその部位の付近で発現することが明らかになっている。

このことから、配布されている文書および添付文書では、歯科または口腔外科で治療する際の注意点として、

(1)歯科処置の前にビスホスホネート系薬剤が投与されていないかを確認すること
(2)投与している場合には、侵襲的歯科処置をできるだけ避けるか、患者の状態とリスク因子を十分考慮し判断すること(3)口腔内を清潔に保つように指導すること

などが記載されている。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/200801/505413.html

【顎骨壊死】

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ちなみに、主なビスホスホネート製剤は下記のようなものがあります(カッコ内は主な商品名)。

【経口剤】
 ●エチドロン酸二ナトリウム(ダイドロネル)
 ●アレンドロン酸ナトリウム水和物(フォサマック、ボナロン)
 ●リセドロン酸ナトリウム水和物(アクトネル、ベネット) 

【注射剤】
 ●パミドロン酸二ナトリウム(アレディア)
 ●アレンドロン酸ナトリウム水和物(オンクラスト、テイロック)
 ●インカドロン酸二ナトリウム水和物(ビスフォナール)
 ●ゾレドロン酸水和物(ゾメタ)

義母は76歳で、総入れ歯に近い状態なので、歯科治療にはあまり関係が無いからほっとしましたが・・・。結構、気をつけなければいけない薬だなと思った次第です。

さらに、調べてみると、昨年、リリーから新薬『フォルテオ皮下注』が出ていました。

【主な骨粗鬆症治療薬】エクセルファイルのダウンロード

主な骨粗鬆症治療薬

ビスホスホネート製剤は、骨吸収(破骨細胞により古くなった骨からカルシウムが放出されていく状態)を抑制するという作用機序で、骨形成を促進するものではありません。

フォルテオ皮下注は骨形成促進するため、既に骨密度が下がり、骨折の危険性がある患者に効果が期待できるというものです。

実際に、海外では、ビスフォスフォネート製剤を対照とした臨床試験において、18カ月目における腰椎骨密度のベースラインからの平均変化率は、フォルテオ群で10.92%増加、アレンドロネート群では5.51%の増加、と約2倍の骨密度増加効果を示すというデータが出ています。

早速、ただともの義母に電話しようと思ったのですが・・・。自己注(中ではない)か!

説明を見ると、注射のやり方が丁寧に書いてありますが、76歳にとっては勇気がいりますね!

https://www.lilly.co.jp/data/static/pdf/guide_forteo_600_201010.pdf

この方法は、薬剤師が指導するのでしょうか?それとも、ドクター?

いずれにしても、自己注の指導の方法がこの医薬品の普及に大きく関わってくると思います。

自分で注射は怖くない!』という患者向けのプロモーションも必要ですね。みなさん、何か良いアイディアは無いでしょうか?



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2009年06月23日

緑内障のDTCプロモーションアイディア(LPO)

じほうMRメールニュース 2009年06月23日号が、緑内障に関する意識調査の結果を掲載していました。

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(抜粋)

緑内障の患者組織「緑内障フレンド・ネットワーク」は2009年6月22日、「緑内障ホットライン」への相談で最も多かった内容が、失明や視野欠損の進行などに関する「病気への不安」で、全相談者の53.6%を占めたと発表。

不安の具体的内容としては、「失明するのがとにかく怖い」「緑内障として診断されて気持ちが落ち込んでいる」などが寄せられ、自身の症状や進行状況を相談する相手が身近にいないことが指摘された。

一方、28.6%が「病気(緑内障)について」知りたいと思っているが、実際には医師へ尋ねることができず疑問や不安を感じているという。また、21.4%は「現在受けている治療への不安」を挙げており、適切に治療を受けつつも、病気の進行に対するぬぐいきれない不安を抱いていることがわかった。

同団体は、適切に治療を受けていれば緑内障を必要以上に恐れることはないとし、患者に対する精神面でのサポートが必要としている。

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緑内障は、40歳以上の日本人の20人に1人が発症し中途失明の原因の1位になっています。にもかかわらず、3割が緑内障について知りたいと思っているが医師に尋ねることができないという現状。

これは、DTCプロモーションの効果が高いと、「緑内障フレンド・ネットワーク」のホームページを見てみました。

すでに、ファイザー、参天、アルコン、コーワ、科研、万有、千寿製薬、カールツァイスメディテックがスポンサーになっています。

しかし、各社のバナーを辿ると、すべてが各企業のTOPページにリンクされています・・・。

製薬企業の皆さん、LPO、意識していますか?
LPO

私がファイザーのプロマネだったら・・・

http://www.ntg40.jp/index2.html に直接リンクさせます。

薬事法的な問題があるのであれば、せめて、下記のページに
http://eye.pfizer.co.jp/general/index.html

posted by lou at 10:43| Comment(2) | TrackBack(0) | DTC広告(患者向広告) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月19日

関節リウマチのDTCプロモーションアイディア

日経メディカルオンラインに次のような学会報告がありました。

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(抜粋)

関節リウマチ(RA)患者が強い疲労感に悩まされることは知られているが、寛解(DAS28<2.6)を達成していても、6割超が強い疲労感を感じているという研究成果が報告された。

医療者が積極的に聞かない限り、患者は疲労感を訴えてこない」という。

100人のRA患者を対象としたフランスの調査研究に基づくもので、6月10日〜13日まで、コペンハーゲンで開催されてきた第10回欧州リウマチ学会年次集会(EULAR2009)で、フランス・ジュールベルヌ大学アミエン病院リウマチ科のLan-Anh Cao Pham氏らが発表した。

Cao Pham氏は、「患者さんに『調子はいいですか?』と尋ねると『はい』と答えるが、『疲れていますか?』と聞くと、やはり『はい』と答える」と指摘、積極的に聞き取りをしない限り、患者は疲労感を訴えようとしないと、注意を呼びかけていた。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/eular2009/200906/511239.html

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新たな分子標的薬(レミケードエンブレルヒュミラアクテムラ)が相次いで参入し、にわかに激戦になってきた関節リウマチの治療薬市場。

比較的早く参入したレミケードは2009年5月29日の薬食審・医薬品第一部会で、1回投与量の増量(最大10mg/kg)が審議通過し、効き目の競争は次の段階に入っていくのでしょうが・・・。

しかし、このように患者のQOLのために非常に重要な情報を発信しているプロモーションサイトは、一つもありません。

DTCサイトとMR活動を連携させるには、もってこいのテーマだとは思いませんか?

アイディアとしては・・・
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posted by lou at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | DTC広告(患者向広告) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月05日

PPIの戦い 第2幕

エーザイが提供している患者向けの啓発サイト『逆食.jp』、これは、タケプロン(武田)の牙城を、パリエット(エーザイ)が崩すための試みでもあります。

タケプロンやパリエット等のPPI(プロトンポンプ阻害薬)と呼ばれる薬は、H2ブロッカーの後継品的な位置づけで、胃・十二指腸潰瘍などの治療には十分に効果を発揮してきました。病院での営業力が強い武田のタケプロンがシェアトップを保っているのも、そのような理由なのでしょう。

しかし、PPIには、”逆流性食道炎”という効能もあります。具体的には、次のような症状です。

 ●胸がやけるような感じの胸やけ
 ●ノドのイガイガ等の違和感
 ●ゲップ
 ●胃が重苦しい
 ●おなかが張る

この潜在的な患者をターゲットにしたDTCプロモーションが、『逆食.jp』です。

他のPPIは、胃・十二指腸潰瘍への効き目のインパクトを弱めてしまうとの考えからか、本格的に逆流性食道炎を訴求していません。どう考えても、市場は逆流性食道炎の方が大きいのですが。

そして、逆流性食道炎は、最近増加傾向にあるにもかかわらず、病気としての認知は低く、多くの方が適切な治療を受けることなく、胸やけや呑酸などの自覚症状に苦しんでいます。まさに、DTC向けの適応症です。

戦略の方向性は面白いのですが、Web戦略に関しては、若干の疑問があります。

■このサイトの目的・KPIは? 
⇒情報提供だけが目的なのであれば、ちょっともったいないですね。 
■自社運営サイトと健康・医療専門サイト大手の”ここカラダ”で、逆流性食道炎の啓発をしているが、その役割分担は? 
⇒パリエットで逆流性食道炎を治療してくれる病院検索が”ここカラダ”の役割でしょうか。
■Googleで検索すると、”ここカラダ”の広告しか出ないが、これはなぜ? 新手のリターゲティングですか?
■なぜ、キャラクターが”アトム”なのか?
■時間に追われるアトムPUZZLEをやっているとストレスが溜まり、症状は悪化しないか?(ジョークです)

高脂血症(アステラス)、不眠症(アステラス)、低用量ピル(シェリングプラウ)、乳がん健診(コニカミノルタ)、・・・、最近、DTCプロモーションが増えてきています。患者向けのプロモーションの効果が認識されてきたのでしょうか。

また、今回の例は、同じ薬でも、効能を細分化して、それぞれ独自のマーケティング戦略を実行し、その結果の総和がブランドの売上の合計となる・・・数年前に、レセプト・データの分析を行っていた時に主張したマーケティング手法ですが、ようやく本格化してきた気がします。

参考文献はこちら

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2007年09月21日

米国における線維筋痛の支援活動

NFA(米国線維筋痛協会)という患者の会のホームページを井上良一氏に教えていただきました。

*井上良一氏

http://www.fmaware.org/site/PageServer


NFA

●患者向けに、サポートグループ情報、線維筋痛に関するコミュニティの行事、患者の体験談
●医療従事者向けに、学術論文集、最近の臨床試験リスト、生涯教育のプログラム紹介

等のコンテンツが用意されています。

なかでも、患者の会が、医療従事者に対する生涯教育のプログラムを用意しているというのは、驚きです。医師も、線維筋痛に対して、勉強して欲しい!ということでしょうか。

また、このサイトでは、公共広告”線維筋痛に直面し、希望を見つけて”というCMも見ることが出来ます。

線維筋痛に直面し、希望を見つけて

この公共広告を含めた”線維筋痛に直面し、希望を見つけて”というキャンペーンのサイトが、『Welcome to FibroHOPE』で、これは、ファイザーが後援しています。

http://www.fibrohope.org/

患者さんの痛みやそれをわかってもらえないという表情は、共感を喚起します。


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posted by lou at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | DTC広告(患者向広告) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月20日

「パキシル」の効能追加

抗うつ薬に関しては、パキシルが一人勝ちの様相を呈していますが、そのパキシルが『社会不安障害』の効能追加の承認申請を行いました。

『社会不安障害』で悩んでいる方々のためには朗報だと思います。

パキシルのうつ病のDTC広告は、うつ病の「社会的な理解や受容の促進」を訴え、うつ病の方々が医療機関を訪れることのためらいを軽減し、早期治療の機会を増やしました。


パキシル.jpg

同様に、『社会不安障害』に関しても、患者だけでなく、世間の人々に対する理解を広めることが、マーケティング戦略上も有効な戦略だと思います。

患者支援の観点からの新たな手法です。




以下は、グラクソ・スミスクラインのニュースリリースの抜粋です!

http://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2007_07/P1000430.html

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グラクソ・スミスクライン株式会社は、9月14日、社会不安障害(Social Anxiety Disorder: 以下SAD)の治療薬として、「パキシル錠10mg」、「パキシル錠20mg」(一般名:パロキセチン塩酸塩水和物)の効能追加に係る承認申請を行いました。SADの効能追加の申請は、国内 約800人を対象とした臨床試験の結果に基づくものです。

SADとは、人前で注目が集まるような状況に対し、強い不安や恐怖を感じる疾患で、自分が恥をかくのではないかという心配や、手足の震え、動悸、吐き気、赤面、尿意などの自律神経症状が現れます。症状の起こりやすい状況としては、人前で話をする、文字を書く、人と食事をする、電話の応対時などがあり、強い苦痛を感じたり、そのような状況を回避するようになり、日常生活に大きな支障を来たす疾患です。

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posted by lou at 09:48| Comment(1) | TrackBack(0) | DTC広告(患者向広告) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月09日

DTC広告の例(米国、日本他)

最近では、YouTubeにテレビCMが投稿されていたり、はじめからYouTubeに投稿することを目的にした動画があったりと、日本にいながらにして、DTCコマーシャルが見れるようになりました。

理論はともかく、一度、見てみてください!米国のCMは、表現力がすばらしいです。


セレブレックス

お勧めは、レビトラ(LEVITRA)です!まわりに誰もいない時に見てください!セレブレックスの対比も面白いですね。是非、コメントを!






1.米国他

●リピトール
http://www.youtube.com/watch?v=UKDzeQSIp2M

●ムズムズ足
http://www.youtube.com/watch?v=2bBMKtRm898

●心臓
http://www.youtube.com/watch?v=ZKALBN8AsUs

●レビトラ
http://www.youtube.com/watch?v=n007xT63w-M
http://www.youtube.com/watch?v=Ik6k8ofIVTM
http://www.youtube.com/watch?v=hb28E36GnBM

●セレブレックス
http://www.youtube.com/watch?v=eZKDa2jwgKA
 (関節炎へのWebへの誘導)
http://www.youtube.com/watch?v=7GvYI4VdVEI

●DTCの批判
http://www.youtube.com/watch?v=_mTVk0ilKmw&NR=1

●バイオックス被害者への呼びかけ
http://www.youtube.com/watch?v=OIQednlUAPQ

2.日本

●AGA(男性型脱毛症):プロペシア(万有)
http://aga-news.jp/secure/tvcm/broad/v7_30mp.html
http://www.youtube.com/watch?v=G4e0_pHcZNA

●爪の水虫:ラミシール(ノバルティス)
http://www.youtube.com/watch?v=aGxqbtVa03o
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2007年08月08日

米国のDTC広告の歴史

昨日、下北沢で語り合ったのですが、最近の医師会のCMは、すばらしいですね。

http://www.med.or.jp/etc/tvcm/

話題は、医師会の患者向けの媒体に製薬企業のDTC広告を載せたらどうか?という点に移りました。確か、米国では、医師会のTV番組のスポンサーに特定の製薬企業がなっていたという話を聞いたような気が・・・。

この点に関して、ちょっと、調べてみました!

株式会社シナジーの下記のページに"米国のDTC広告の規制の経緯"があり、そこに記載がありました。

http://www.syg.co.jp/usa/dtc/

私なりに、株式会社シナジー(著者はMotoko Yoshidaさん)の記事をまとめると・・・

■1960年代 Federal Food & Cosmetic Act制定

・広告内容について、危険性の情報と効果の情報の適正な均衡を保つこと。
・放送広告では医薬品ラベルに記載されているうちの最も重要な危険性について表示する。
・特殊な場合を除いて、FDAが医療用医薬品の広告に事前の許可を要求することを禁止。

■1985年 米国医薬品局(FDA)が、医薬品ラベル並みの詳細情報を広告に表示するように強調

・しかし、この基準に従うと、テレビ・ラジオ等の放送媒体での広告は非常に制限されてしまい、現実的には下記の2種類の広告形態をとらざるを得なくなった。

【help-seeking advertisement】医薬品ブランド名の言及なしで、特定の疾患に関して治療薬が存在すること、または医師にかかることを勧める内容の広告 。

【reminder advertisement】医療従事者向けにその医薬品の存在を思い出させる目的で、ブランド名と用量・コストなどの限られた特徴のみに言及する広告。

■1993年 米国医師会(AMA)の消費者メディアでの疾患特定的な広告を容認

・米国医師会は80年代からDTC広告の、特に医師―患者関係に与える影響への懸念を表明していた。

・しかし、米国医師会はその頃、医師向けのテレビ番組を放送し始めていたが、そのスポンサー確保のため、“AMA消費者メディア”での疾患特定的な広告を容認する見解を表明した。

■1997年 FDAが、Guidance for Industry: Consumer-Directed Broadcast Advertisements”(指針案)を発表
・事実上の医療用医薬品広告の解禁。
広告自体では伝えきれない副作用情報など詳細な医薬品情報に消費者がアクセスできるようにする方法がいくつか提示されている。

【消費者のアクセスできる方法】
フリーダイヤルの番号、ウェブサイト・アドレス、同時に出版媒体での詳細な医薬品情報を記載した広告を流す、医師・薬剤師への相談で情報が得られることの言及

■1999年 最終的な指針を公表(案とほぼ同等)

詳細は、
http://www.fda.gov/cder/guidance/1804fnl.htm

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2007年01月11日

バイオックス以後(post-Vioxx era)のDTC広告

米国の医薬品DTC広告(患者向け広告)の市場が、復活しているようです。

DTC2006S

TNS Media Intelligenceの調査によれば、2006年上半期は、2005年上半期と比較すると約9%の伸びを示し、$2.46 billionに達したようです。

http://mmm-online.gcnpublishing.com/content/index.php?id=28&tx_ttnews%5Btt_news%5D=10643&tx_ttnews%5BbackPid%5D=18&cHash=ec8b6cb1e3

しかしながら、その内容は、TVが大きく減少し、雑誌が大きく伸張と中身が変わってきました。

また、今後の予想も、Optas(製薬企業向けSFAベンダであるDendriteの関連会社)が毎年行っている調査によれば、TVは減少し、Webサイト、E-メール、DMが伸びる可能性が大です。

この調査は、DTCマーケティング担当者にインタビューしたもので、DTCマーケティング担当者が、調剤薬局、医師の訪問にお金をかけたいと思っていることが、興味を引きます。

米国では、様々な媒体を使った広告やプロモーションを組み合わせて、効果を高めるマーケティング・ミックスが考えられているのでしょう。

日本の場合は、規制もあり、未だに医師への訪問が、マーケティング活動のすべてであると言っても過言ではありません。

現在、患者は多くの情報を持っているし、薬剤師の役割も大きくなってきました。医薬品に関して、患者、医師、薬剤師がお互いに情報交換しながら、処方が決定されていく過程を考慮しないマーケティング戦略は効率が劣ります。

そんな企画意図を持ちながら、医薬品マーケティング・セミナーをプロデュースしました。このブログの読者で、製薬企業のマーケティング・広告担当の方は、是非、ご来場ください。

医薬品のマーケティング戦略を、一緒に進化させていく機会が提供できればと考えています。申込みは、こちらまで!→セミナー060309

セミナー060309S

おかげ様で申込が多数あり、予定通り、2月16日に申込を締め切りました。
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2005年08月24日

PhRMA ガイドライン

「バイオックス」の副作用事件の反省をこめて、米国研究製薬工業協会(PhRMA)は、DTC広告(医療用医薬品の消費者向け一般広告)に関する製薬業界の「ガイドライン」を発表しました。
http://www.phrma-jp.org/
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posted by lou at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | DTC広告(患者向広告) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月06日

DTC広告新潮流(3)

株式会社シナジーのホームページ「DTC広告の現状と今後の見通し(Motoko Yoshida-Chou:在ニューヨーク)」によれば(http://www.syg.co.jp/usa/dtc/index02.html)、DTC広告の効果に関しては・・・

1.Kaiser Family Foundation:抗うつ薬、高脂血症治療薬など5つの治療分野を対象とした概算は、医師への直接的なマーケティングへの支出が10%上がるごとに売り上げは0.2〜0.3%上昇し、DTC広告への支出が10%上がるごとにその分野内での売り上げは1%上昇するという結果を出している。

2.ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の調査:1999年から2000年にかけて、消費者向け広告への支出1ドル増に対して、売り上げが4.2ドル上昇している計算になるとしている。

一見すると、DTC広告の効果は、MRによるプロモーションに比べて効率が良いようです。しかし、認知率向上が本当に売上に結びつくのか?、薬剤の分野ごとに効率が大きく変化するのではないか?など、細部に関してはまだまだ検討の余地があるようです。

一方、米国研究製薬工業協会(PhRMA)が示した“Voluntary Code of Conduct”と呼ばれる自主的なマーケティング活動の規制により、医師へのエンターテイメント色の濃いサービス、接待、物品の提供による営業活動が困難になるため、企業は販促・営業活動の予算を、スポーツ観戦やミュージカルのチケット、ゴルフやディナーへの招待からDTC広告へとシフトする可能性があるという見方もされています。

また、「Monthlyミクス」6月号の記事によると、新FDA局長に内定しているクロウフォード氏はDTC広告の監視と規制を考える非公式のワーキンググループを組織し、特にTV広告を中心に違反を追及する計画を明らかにしているそうである。

米国では、セレブレックス以後の環境変化により、米国のDTC広告も岐路に立っていると思われます。
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2005年01月14日

DTC広告 新潮流(2)

■そもそも広告の効果は?

日本では、売上が減少してしまう可能性があるため、ほとんど行われていないが、広告と売上の関係をフィールドで行った実験が欧米でいくつか行われています。

その結果をまとめると・・・

1.広告量を増やすだけでは、売上は増加しない。
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2004年12月22日

DTC広告 新潮流(1)

■DTC広告とは?

患者に直接、医薬品の情報を提供する手段にDTC(Direct To Consumer)広告があります。日本では、医薬品のブランド名を訴求できないなど、規制緩和が十分に行われていませんが、米国ではすでにマーケティング手法の一つとして認知されています。

下図は、*Kaiser Family Foundationが調査した米国のDTC広告に関する報告書の一部をグラフ化したものです。

DTCの効果

* Kaiser Family Foundation Understanding the Effects of Direct-to-Consumer Prescription Drug Advertising, November 2001
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posted by lou at 15:12| Comment(0) | TrackBack(0) | DTC広告(患者向広告) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする