2007年01月25日

ノバルティスファーマと持田製薬のコプロ

先日、Medical Marketing Lab.にスカウトされた主任研究員スティーブから、寄稿がありましたので紹介します。Just timing !

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1月22日、ノバルティスファーマと持田製薬がディオバン(Rの共同プロモーション提携契約について合意した旨のプレスリリースがありました。

http://www.novartis.co.jp/news/2007/pr20070122.html
http://www.mochida.co.jp/news/2006/0122.html

コ・プロ先を検討する上で様々な視点があると思いますが、03、04、05年のレセプトデータを用いて患者側からの視点でディオバンのコ・プロ先として効率が良い組み合わせはどこかを私なりに検討してみたいと思います。まず高血圧患者におけるARB各剤の処方状況を見てみましょう(図1)。


図1


次にディオバンを服用している患者さんにおける他薬剤の併用状況を見たいところですが、今回はコ・プロ先の検討なので薬剤名を会社名に置き換えてみましょう(図2)。


図2

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2004年12月28日

患者指向のマーケティング戦略(4)

■ 売上データからわかること

ほとんどの製薬企業では、営業活動の指標、もしくはマーケティング戦略立案の基礎資料として、「売上データ」を使っていると思います。具体的には、自社薬剤の売上データ(実消化)、もしくは、競合品売上データ(IMS;JPM等)の二つです。

これら売上データでは、一体何がわかるのでしょうか?
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2004年12月20日

患者指向のマーケティング戦略(3)

■ 情報源は患者

主役の交代を受けて、メーカーにとっては医師への製品・サービスの提供のみを考えるだけでなく、患者のニーズ、ウォンツを探り、マーケティングに活かしていくことが重要となってきたわけです。これが、患者指向のマーケティング(Patient Oriented Marketing)の存在意義が高まってきた理由です。

下記の図「5人のプレーヤー」は、現在の医薬品市場における5人のプレーヤー間の物流と情報流モデルです。医薬品市場では、物流と同時に情報流が重要な役割を占めている点が大きな特徴となっています。

【図】5人のプレーヤー
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2004年12月15日

患者指向のマーケティング戦略(2)

■ 主役の交代

医療制度改革、製薬企業の世界的なM&A、経営改革を進める医療機関の増加……。医療界を取り巻く状況は風雲急を告げていますが、今、なぜこのような大きな変化が起きているのでしょうか?

今までの医療は、提供する側の都合が優先されてきました。つい半世紀前まで、医療の供給量が圧倒的に低かったのが大きな理由です。ところが、医療サービスの量的満足度がある程度の水準を満たすと同時に、疾病構造の変化(すぐに死に至るわけではない慢性疾患の増加)、患者側の要求の変化(生命の質の重要視)が顕在化してくるにつれて、状況は変化してきました。
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2004年12月14日

患者指向のマーケティング戦略(1)

山之内と藤沢に始まり、住友と大日本、帝国臓器とグレラン製薬の合併が相次いで発表になりました。10数年前から囁かれていた内資系製薬企業の大同合併の序章が、いよいよ始まりつつあります。

この激動期にあって、医薬品のマーケティングは、どのように進化していかなくてはならないでしょうか?本エッセイでは、筆者が今までに提言したエッセイに手を加え、製薬企業の営業部門、マーケティング部門の方々に改めて、医薬品マーケティングのあり方を一緒に考えていきたいと思います。
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