2009年06月09日

電通vs.リクルートvs.ヤフー

今週号(2009年6月13日号)の週刊東洋経済の特集”大激震!広告サバイバル 電通vs.リクルートvs.ヤフー”を読みました。通勤時間が長いので、最近は読書家になったようです。

電通VSリクルートVSヤフー
まずは、広告代理店の代表格電通の苦闘から始まり、1980年代に脚光を浴びたリクルートの『広告代理店+出版社』にも陰りが見えてきたと続き、最後は”無傷のヤフー”。

マスコミ4媒体(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌)の衰退とともに、既存の広告ビジネスが衰退して、情報誌、さらにインターネットへ流れていったというストーリーです。

しかし、違和感を覚えたのは、従来の”広告”と”ネット広告”を同列に論じている所。

従来型のバナー広告とは違い、最近のネット広告は、性別、年齢、職業、収入等のデモグラフィック、地域、そして最近の行動ターゲット広告では、興味、関心、価値観、思考等のサイコグラフィックまでも絞り込むことができます。

これって、もはや、”広告”ではないんです。”狭告”と呼んでいる人もいます。

ネット広告は、販促的な要素(レスポンス広告)もあるので、宣伝部の仕事ではなく、やはり、マーケティング・セクションの仕事ですね。

GoogleのCEO、エリック・シュミットは、Adwordsついて、次のように語っています。

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広告に関して最も興味深いことは、そのほとんどが無駄になっているということです。

例を挙げましょう。テレビでは意味のない広告をたくさん目にします。赤ちゃんのオムツの広告を流しても、あなたの家には赤ちゃんがいない。あなたが着ない洋服の広告を見ることもあるでしょう。

ほとんどの広告は無駄になっていますが、我々の広告は無駄にはなりません。対象を絞ることで、より価値があるものになるのです。だから、我々のビジネスは強いのです。

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ですから、電通とヤフーを比較すること自体が、ナンセンス。電通やリクルートが、ビジネスドメインを拡大して、旧来のビジネスの落ち込みをカバーしているとみた方がいいでしょう。

また、本質とは離れますが、下記の記述は、感慨深く読ませて頂きました。

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米国の広告業界では、’80年代の半ばに”コミッション”(手数料)から”フィー制度”(システム構築などの人日での報酬に近い)に切り替わり、そして、今年コカ・コーラが提言した”ペイ・フォー・パフォーマンス”と料金体系が変わってきたとのこと。

”ペイ・フォー・パフォーマンス”とは、広告主のビジネスにどのくらい貢献したか、キャンペーンのアイディアはよかったか、マーケティング戦略は正しかったか・・・。こういったことを評価して、広告主が納得すれば、フィーの20〜30%高い報酬が支払われるというもの。効果が無いと判断した時には、1セントも支払われません。

医薬品卸も”フィービジネス”という言葉を良く使いますが、一気に、”ペイ・フォー・パフォーマンス”への移行を考えては?
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2009年04月21日

検索した病院への行き方をGPS機能付携帯電話で道案内

スズケンが4月からはじめた新サービス、『検索した病院への行き方をGPS機能付携帯電話で道案内』のニュースリリースがありましたが・・・。

お問合せ先の”若杉”って、私ではありませんから!

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http://www.suzuken.co.jp/company/news/2009/09-03-31.html

株式会社スズケンは、健康生活支援サイト「健康創造館」での病院検索時に、携帯総合ナビゲーションサービス「全力案内!」を使って、現在地から病院までのナビゲーション(道案内)を無料で利用できるサービスを、平成21年4月1日より開始いたします。

<お問合せ先>
株式会社スズケン 事業開発部 西村・若杉 
〒461-8701 名古屋市東区東片端町8番地
TEL:052-950-6337 FAX:052-951-6696

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でも、これって便利ですね。特に、仕事中にオフィスの近くの
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2008年12月15日

ネット広告の新たな手法

製薬企業が提供している患者・患者予備軍向けの疾患啓発サイトは、現在、100を超えています

中には、テレビCM(DTC広告)と連動した動画を使っていたり、著名な医師が監修していたりと、なかなか立派な、コストをかけたものが多く存在しています。また、製薬企業という立場から、その内容は非常に信頼性が高いものとなっています。

先日、それらのサイトの担当者とディスカッションする機会があったのですが、コンテンツには相応なコストをかけていながら、そのサイトを見てもらうための努力(広告)には、ほとんど、コストをかけていないとのことでした。

専門的な内容なので、検索にもあまり引っかからず、そのため、リスティング広告の効果が低いことが原因のようです。そもそも、病気の名前すらわからない人は、現在の技術では検索できません。また、特定の疾患に興味のある人々の数が非常に少なく、インパクトの高い動画を掲載しても、「気にはなるけど、関係ないや」とクリックする人も少ないのが現状のようです。

しかし、ネット広告も進化をしています。

下記の新しいネット広告の手法を、貪欲に取り入れてみてはいかがでしょうか?

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リターゲティング

広告主のサービスや商品に関心をもち、過去に広告主サイトに訪問していながら、購買や申込といったアクションに至らなかったユーザーに対し、広告主サイトへの再訪問を促す広告手法です。

サイバーエージェントの子会社”マイクロアド”のサイトの説明が、わかりやすい!


http://www.microad.jp/ad/retargeting/

リターゲティング









また、詳細な説明は、広屋修一(サイバーウィング社長)のブログにありますので、参照してください。

http://hiroya.typepad.jp/blog/2006/08/retargeting_f6d5.html

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リコメンド・エンジン

ユーザーのサイト閲覧履歴を自動収集し行動を分析、そのユーザーに合った商品やサービスを自動推薦するものです。代表的な応用例は、Amazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」です。

この手法は、ECサイトの売上向上に役立つといわれていますが、SaaS型のサービスにより、コストが下がってきているので、情報提供サイトでも十分に投資効果があると思っています。

ビックカメラのECサイトに使われている「レコナイズ」というソリューションを提供している”ホットリンク”という企業のサイトに、動画でわかりやすく解説がありますので、参考にしてください。
リコメンド






http://www.hottolink.co.jp/reconize/
(レコナイズ勉強会)




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posted by lou at 11:28| Comment(2) | TrackBack(1) | 進化する広告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月01日

進化する広告(1)

講演のために医薬品業界のDTC広告やインターネット広告に関してまとめているのですが・・・。

9年前に患者向けサイトをやっていたのですが、当時とは比較にならないほど、広告が進化しつつあることに気がつきました。今のネット広告は、TVコマーシャルの延長、すなわち、一方向のマスコミに過ぎない・・・。


小林雅一氏の「神々のWeb3.0」
小林雅一氏の「神々のWeb3.0」を読んで、改めて、SNS(Social Network Service)に代表されるCGM(Consumer Generated Media)を活用した広告について考えさせられました。

次の一文は、先ずは、バナー広告やAdWords等のリスティング広告(検索連動型広告)がすべてという概念を取り払わなくては・・・、と思わせます。

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現在の状況から予想されるのは、ポータルの衰退である。

これまで、インターネット・ユーザーは、アマゾンのようなe-コマースサイトで買物をしたり、新聞社のサイトでニュースを読んだりと、自分からどこかのサイトを訪れてサービスを受けてきた。

その象徴がYahooのようなポータルサイトだ。

ここに来れば、どんなサービスでも用意されている。だから沢山のユーザーがポータルを訪れ、その集客力に基づく広告効果が認められて、Yahoo等のポータルの企業価値がどんどん上がっていった。

ところが、10代の若者を筆頭に最近のインターネット・ユーザーは、SNSに作った自らのマイページを「ホーム・グラウンド」にして、そこからなかなか外に出ようとはしない。わざわざポータルやe-コマースサイトを訪れなくても、自分のマイページ上の各種ウィジェットで何でもできるからだ。

(若杉注:米国のFacebookでは、中古品売却・住宅・求人などさまざまな募集広告を出せる「Facebook Marketplace」、写真や動画のアップロード「Facebook Video」、好きな音楽を友達に紹介できる「iLike」等のFacebookアプリで素人でも簡単にカスタマイズが可能)

このため、今後、ポータルサイトの広告媒体としての価値は低下し、それに代わってSNSウィジェットがネット上の主な広告媒体になるとの見方が強まってきた。

Yahooの株価が下落し、マイクロソフトの買収攻勢にさらされているのは、ポータルサイトというビジネスモデルが時代遅れになってきたからだ。そうした趨勢を株式市場が先取りしたのである。

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posted by lou at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 進化する広告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする